●(A39) 愛らしき鳥 あいらしきとり 〇みよははるぞとしらすために
表題:愛らしき鳥
読み:あいらしきとり
収録:(A)音樂新樂譜 282 音樂社 1925(T.14).3 ◎Copy=(Z7)
記譜:単声(伴奏付き) 変ロ長調 3/4
インチピット:ミレドミファ|ラソソソ|ドドミレ|ドシ
曲:ピンスーティ,チーロ(Pinsuti, Ciro)(1829-1888)[イタリア]
原曲:I love my love
詞:無記名 樂譜詞=S.Kendow
※自筆楽譜ノートA1-7あり
[詞] ※音樂新樂譜より
1.御代は春ぞと知らす爲(た)めに 遠き深山(みやま)の古巣出でて啼く鶯
朽ちたる軒端は人も訪(と)はず 朝(あした)も夕べもいとど靜か 訪(と)ひ來て歌へや
幸福(さち)ある此の代の一年(ひととせ)なれども 再び來(きた)らん春やはあるべき
其の聲絶えせず歌へや鶯
2.御代は夏ぞと知らす爲めに 遠き深山の古巣出でし時鳥(ほととぎす)よ
門邊の橘清く薫り 垣根の卯の花日に匂ふ 訪(と)ひ來て名乗れや
幸福ある此の代の一年なれども 再び來らん夏やはあるべき
其の聲絶えせず名乗れ時鳥
(備考)聲絶えず鳴けや鶯一年に再たびとだに來べき春かは……(古今集)
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